コーヒーブレイク<草餅と修学旅行>
先日、久しぶりに近くの土手を散歩しました。道端にはタンポポやヨモギが育っています。
春いっぱい、心が浮き浮きする季節です。ふと高校の修学旅行を思い出しました。
5月頃だと思います。当時私は北海道に住んでいて、旅行先は関東・関西方面でした。
青函連絡船に乗り青森から長い列車の旅です。仙台駅で何分か停車しました。
今の宮城県見里町から来た母方の叔母といとこたち4・5人がホームで待っていて、
私を見つけて近づいてきました。お小遣いと菓子箱を頂きました。
発車の時刻になり、私は皆にお礼を言って列車に乗りました。
菓子箱が重いので、開けてみるとまだ柔らかい、あん入りの草餅が10個以上入っていました。
友達にも分けて、何とか残さずに食べることができました。
あの頃は遠い県北から仙台に来るのは大変だったと思います。
ヨモギの草餅を持って会いに来てくれて感謝しています。
後年、私も主人の仕事の関係で、宮城に住むことになりましたが、あの時、方言を優しく
温かく感じたこと、草餅の美味しかったことが、今でも忘れられません。